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(3)曳航実施要領
横体の点検
機体点検は、その日まっさきに実施し、次へ一ジのような点検表に言己入する。機長は飛行の責任者であるから、飛行ごとに、重要な部分を再点検する。

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座席内での点検
座席にすわって、「準備よし」をいう前に、まず点検をしておかなければならない。その手順は、グライダーの座席内に掲示されている点検表が、座席のポケットにある点検カードに従って行なう。156ページの表は、シャイベSF25Eの飛行前点検表である。この表で普通のグライダーを点検するときは、エンジン関係を除けばよい。
外国へ行くと、点検表がなかったり、あっても読めないことがある。オーストラリアで行っている方法を挙げてみよう。オーストラリアのワイケリーグライダークラブでは、飛行前点検に”CHAOTIC”ということばを使っている。その意味は、次のとおりである。
CHAOTIC
C.Controls 操縦系統が正しく動くか、地上員の協力でチエックする。
地上員不在の場合は、着席前にチェックする。
H.Haness ベルトを点検する。同乗者のベルトも点検する。
A.Air−brakes&Flaps これらの装置が充分に作動するか。また、閉めた場合についても点検する。
O.Outside 飛行空域・滑走路のクリヤー、風向。風速の確認、地上の補助者についてもOKかどうか確認する。
T.Trim&Ballast トリムの位置、CGは許容範囲内かどうか点検する。
I−Instruments 各計器の修正と作動は、よいかどうかを点検する。
O.Canopy&Carrage 風防や車輪がきちんとロックされているかどうか。

 

 

 

 

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